足の臭いは季節問わず臭います。
特に梅雨から夏は臭いが強烈になります。
問題は靴なのか足なのか。
毎日お風呂できれいに洗っても、足の消臭スプレーをしても、靴の中に消臭剤を入れても、とにかく何をしても足がくさくなる!
そんな方へ、足の臭いを取り、取るだけではまたくさくなるので、臭いのない状態を保つためのケア方法をお伝えします。
まずは臭いの原因から。
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まず臭いの原因となるのは私たちが日頃からかく汗です。
汗には2種類の汗腺があるのです。
①エクリン汗腺
全身にある汗腺(200~500万個、体の表面に分布している)
②アポクリン汗腺
体の限られた部分の汗腺(脇の下、耳の穴、鼻翼、乳輪、外陰部など)
足の汗は①のエクリン汗腺という小さな穴から出ます。この穴から出る汗は99%が水といわれるくらい無臭の汗なのです。
そして人の皮膚には「皮膚常在菌」が存在するのですが、この常在菌がエクリン汗腺から出てきた汗を分解することによって酢酸とイソ吉草酸という物質が発生するのです。
酢酸とイソ吉草酸はいったい何なのでしょうか。
酢酸とは?酸っぱいにおいがする物質です。
イソ吉草酸とは?天然の脂肪酸の一種ですが納豆やブルーチーズなどの発行食品のようなにおいがする物質です。イソ吉草酸は特定悪臭物質としても指定されているほど悪臭の強い物質なのです。
靴の中の温度は夏場で30~36度まで上がり、湿度は80~95%にもなる高温多湿の状態です。そして汗が加わることで温度、湿度、栄養の3条件が揃い絶好の環境となりどんどん菌が増えていくのです。
なので臭いもどんどん強くなっていくのです。
これが「足がくさい!」となる原因です。
しかし、逆からいうと汗をかかなければ臭いが発生しないということです。
もしくは足が汗をかいても菌の増殖を抑えられれば臭いは強くならないということです。
では汗はなぜでてくるのから突き止めます。
汗はなぜかくのか
そもそも汗はなぜかくのでしょうか。
私たち人間は一定の体温を保つ恒温動物です。恒温動物は体温が大きく変動すると体が機能しなくなり体温が40度以上になってしまうと命にも係わってきます。そのため体表面の温度を下げようと汗をかくのです。
そして汗にもその時の状況によってでる汗が違い、温熱性発汗、精神性発汗、味覚性発汗があります。
温度性発汗
運動したり、汗ばむ季節、居る場所の気温によって必要以上に体温が上がった場合、体の熱を下げるためにかく手のひらや足の裏を除く全身からでる汗です。
精神性発汗
例えば仕事で大勢の前でプレゼンをする、学校での学年の代表として全校生徒の前で何かを発言しなければならない、何かとても驚いたことがあった。その場合交感神経が刺激され手や足、脇の下などから緊張やストレスなどからでる汗です。
危険な状況を目の前にしたり、緊迫した状況のなか「手に汗を握る思い」という汗はまさにこの汗です。
味覚性発汗
唐辛子の辛み成分カプサイシンが発汗神経を刺激し鼻や鼻の脇、額などからでる汗です。
足からでる汗
足からでる汗は緊張やストレス暑さなどからでるんですね。足から汗をださないことは難しいので菌の増殖を抑える方法を考えます。
足の裏は汗腺が多く一日両足でコップ1杯200ccほどの汗をかくといわれています。
靴の中は通気性が悪いので汗が乾燥しづらい。そして30~36度の環境のため少しずつでてきた汗が蒸れて雑菌がどんどん増殖し、そのため臭いも強くなっていくのです。
では、どうすれば臭いを抑えられるのでしょうか。
足の臭いを抑えるのに必要なこと
足の臭いを抑えるためには多少のケアは必要となります。
毎日同じ靴を履かない
一日履いた靴は、約200ccの汗が完全に乾燥していない、いわゆる湿った状態となっています。それに加えて体からでた皮脂なども靴の中に付着しています。
靴の中をアルコール配合の除菌シートで雑菌や皮脂を拭き取ります。拭く時は同じ除菌シートは使わずに片足1枚ずつ使用します。
そして次の日はできるだけ違う靴を履く。
しかし「この靴で歩くと足が楽だから」「服に合わせやすい靴なんで」と、毎日同じ靴を履いてしまうこともあると思います。
なので消毒後は除湿乾燥剤を入れておくと靴の中の水分が乾燥し臭いも取れます。
ただポンと靴に入れるだけなので「ほんとに効くの?」と思うかも知れませんが本当に効いていました。
靴の中の水分だけでも取りたいと思うのであれば、お菓子や海苔などに入っている乾燥剤を入れておいても効果はあります。
毎日同じ靴を履いていきたい!でも臭いは取りたい!のであればパウダータイプの靴消臭剤を靴の中にサラサラと振りかければ速攻で臭いが取れます。
その後は臭いが気になればまたサラサラと振りかけるのです。ただ、靴の中に粉を入れるのに抵抗がある様なら手頃な値段で買える靴の乾燥機も臭いを取るには優れています。
靴の乾燥機は1年中乾燥、消臭兼ねて使うことはもちろん、梅雨の時期や冬の寒い時期の靴の中の乾燥で大変重宝します。
うちは野球少年がいたのでとても助かった商品のひとつです。
靴は除湿乾燥して臭いがなくなっても問題の足が臭いと何の意味もありません。
できれば臭い消しなどを足に塗らなくても臭くないことが理想で、臭い消しを塗っていないと臭う足というのもなんだか悲しいものがあるので臭わない足を保つようにしなければなりません。
足の臭いケア
やはり臭いの元となる足のケアは大切です。
爪を切って爪の両端に靴下の繊維や汚れが溜まっていないか確認しましょう。
ポイントスティックで取るときれいに取れます。
そんなのない!という人は小指の爪が少し伸びてれば爪の先で。
足をどんなにきれいに洗っても、爪の間の汚れをそのままにしておくと雑菌がずっとそこにいることになるので臭いは徐々にしてきます。なので爪の間は定期的に汚れを取りましょう。
入浴時は爪も柔らかくなっているので取りやすくてお勧めです。
足の指一本一本、指と指の間もしっかりと洗う。下の○の箇所は洗っているつもりでも洗えていないので指の裏からも洗いましょう。
そしてここからがメインで、きれいになった足を足浴します。
そして足浴に使うのはハッカ油です。
ハッカ油はミントの一種で、殺菌効果、消臭効果、リラックス効果などがあります。メンソールも含まれておりスーとした清涼感もあり夏には重宝する優れものです。
使い方は簡単です。
①おけに少し温かいお湯を貼りハッカ油を数的入れます。
②その中に足を入れるだけです。
一日分の臭いを染み込んだ足と疲れを取りましょう。
じんわりと温かく香りもよくリラックス効果も得られます。暑い時は冷たい水も気持ちよいです。
3~5分程度で大丈夫👌足を入れている間に指を動かす運動やマッサージをしてあげれば足のむくみもとれます。
ハッカ油での足浴は、臭いがなくなるまで続けた方がよいですが、臭いが気にならなくなっても予防のため時々はするようにしましょう!
もちろん毎日したければ毎日でも👌です。
そしてハッカ油は足浴だけではなくお風呂に入れても、虫よけにもなり使い方は様ざまです。
まとめ
今回は足の臭い対策のお話をしました。
足の臭いは大人も子供も関係なく臭います。
『子供だから臭いはそれほど酷くないでしょ?』
関係ありません。子供も大人顔負けの臭いがします。
日々のケアは面倒ですが、靴と足はセットなのでどちらか片方きれいにしても、もう片方に臭いは移ってしまいます。
なので一日の最後に足と靴の臭いを取り、あしたは臭いのない足でスタートしましょう!
そのためには多少手間がかかりますが、いつでもどこでも靴を脱げる状態にしておくということは大切なことです。
子供がどこかのお宅に遊びに行って足が臭いことで気まずくなったり、会社の帰りに飲み屋さんのお座敷で臭いのを隠すように隅っこに座ったり、誰がみても美人な女性が実はとんでもなく足が臭かったなんてがっかりするので日頃の足のケアはとても大切です。
これから最も臭くなる季節に入るので、いま一度足の臭いは大丈夫かチェックをし少しでも臭ければ準備をしておきましょう!
身だしなみは足元からですね。
最後までありがとうございました。