これまでウォークマンやイヤホンは幾度となく購入。
値段以下と感じる製品、値段に対してそれなりに納得いく製品、奮発したのにも関わらず期待外れの製品、良いも悪いも合わせ平均すると「まあ、こんなものか」的に納得はしてきました。
2019年10月30日:発売されたAirPods Pro第一世代を聴いた時はさすがに感動レベルの音。
Apple製品のことだけあるとなと感心するが、さすがにこれだけのお金を出してしょぼい音だったら怒りも感じるが、クリアな音にしっかりとした厚みのある重低音は、高いお金を払っただけのことはある納得のいく製品だった。
2022年 9月21日:発売されたAnker Soundcore Space Q45はこれ以上の感動を与えてくれた。
この価格でこれだけ迫力のある音楽を聴けるのは、まさに感動ものです。
Soundcore space q45 レビュー q35と比較 どこがどれだけ変わった?
前年2021年 7月28日:発売されたAnker Soundcore Life Q35もかなりの評判であった。今回は逆バージョンで価格が安いとどのくらい差があるのか、前モデルのLife Q35を購入し、両製品実際どれほど違うのかを検証してみることにしました。
<こちらでは>
Life Q35、Space Q45の仕様。
双方売りにしているポイントがどのくらいの違いがあるのかがわかります。
どちらを購入しようか迷っているなら参考にして下さい。
Soundcore Life Q35
まず最初は、先に発売されたSoundcore Life Q35。
色はネイビー・ピンク・ブラックの全3色。
デザイン
ブラックを購入。
安っぽいプラスチック感はまったく感じさせない。マット調ではあるが半光沢みられる。
ハウジングのデザインも丸みがあることで、更にツヤがみられ高級感を感じます。
素材
使われる素材の色はヘッドフォンのカラーによってそれぞれ違います。
ヘッドバンド下部とイヤーパットは、同じ素材の低反発クッションでソフトレザーを使用している。
触り心地はつるつるではなく、触ると指に吸い付くかのようにしっとりしているがサラサラな感触です。
イヤーパット
ペンで押した時の弾力は少し柔らか過ぎる?と感じたが、低反発クッションなので深くまでしっかりと押すことができ、耳に当てた時はしっかりとフィットして装着時ずれることはない。
ヘッドバンド
ヘッドバンド上部はステンレス素材のグレーブラック。
頭にあたる素材によってはヘッドフォン自体が重く感じるが、低反発クッションを使用しているので頭頂部にかかる負担はさほど感じない。
左右が一目でわかる
イヤーパッド、クッションに(L)(R)と大きく書かれ、ぱっと見た時どちらが左か、右かが一目でわかるデザインとなっている。
装着時のストレスを感じさせない非常に有難いデザインです。
パッケージ内容
パッケージ内容は全部で8点。
① | Anker Soundcore Life Q35本体 |
② | ハードトラベルケース |
③ | USB-C & USB-Aケーブル(60センチ) |
④ | 3.5mm AUXケーブル(120センチ) |
⑤ | 安全マニュアル |
⑥ | クイックスタートガイド |
⑦ | 巾着袋 |
⑧ | 航空機用プラグアダプター |
Soundcore Life Q35 USER MANUAL
Soundcore Space Q45
次はSoundcore Space Q45。
色はブラック・ホワイト・ネイビーの全3色。
デザイン
Space Q45はホワイトを購入しました。
ホワイトはマット調の素材にアルミニウム合金が加わったことで、マットな外観と部分的な光沢とで全体的に高級感あるデザインとなっています。
一見デザインはLife Q35と同じようにみえますが、ハウジング周りや細かいところまでだいぶ変わっています。
素材
使われる素材の色はヘッドフォンのカラーによってそれぞれ違います。
ヘッドバンド下部とイヤーパットはLife Q35同様、低反発クッションのしっとりとした柔らかいソフトレザーを使用している。
イヤーパット
Life Q35よりもソフトレザーの触り心地と
触った感じはLife Q35よりも更にしっとりしており、また弾力性に違いがありました。
ペンで押すとしっかりとした弾力があります。耳に当てた時は耳全体にしっかりフィットされ、装着時ずれる心配が感じられません。
ヘッドバンド
ヘッドバンド上部には、ホワイトではステンレス素材のシルバーを使用。こちらもマットな外観を更に引き立たせている。
左右が一目でわかる
Life Q35同様、イヤーパッド、クッションに(L)(R)と大きく書かれ、ぱっと見でどちらが左か、右かが一目でわかるデザインとなっています。
パッケージ内容
パッケージ内容は全部で6点。
① | Soundcore Space Q45本体 |
② | ハードトラベルケース |
③ | USB-C & USB-Aケーブル(60センチ) |
④ | 3.5mm AUXケーブル(120センチ) |
⑤ | 安全マニュアル |
⑥ | クイックスタートガイド |
Soundcore Space Q45 USER MANUAL
Life Q35・Space Q45 の違い
ここからはLife Q35・Space Q45の違いをみていきます。
デザイン
Space Q45は『細部まで洗練されたデザイン』と謳っているように、アルミニウム合金を加えたことで更に高級感あるデザインとなりました。
ここからそれぞれの違いを画像でみていきます。
大きさ
ハウジング正面からみるとSpace Q45の方はサイズが大きくなっています。
寸法を測ってみました。
素人の測り方なので多少の誤差はありますが、Space Q45のイヤーパットのサイズは一回りは確実に大きくなっています。
大きくなったことで耳を覆う面積が増え、安定した装着感を得られます。
各種ボタン
各種ボタンはヘッドフォン装着時でも直ぐに慣れる位置に付いています。
電源ボタンや再生ボタン、音量ボタン等のデボタンのザインも多少変わりました。
Space Q45の方はスッキリとしたデザインに感じます。
ボタンの位置、3.5mm AUXケーブル、USB Type-Cの差込口の位置は同じです。
各種ボタンは同じ位置にあるのでLife Q35からの買い替えでSpace Q45を購入してもボタン操作に問題はありません。
Space Q45には16個の小さな穴の密集が3か所あります。(画像参照)これはノイズキャンセリングマイクのマイクロフォンで、周囲の騒音レベルに応じてノイズキャンセリングの強さを自動で調節するAnker独自技術のウルトラノイズキャンセリング2.0に使用されます。
ヘッドバンド
ベッドバンドを伸ばすと長さを調節でき、頭の大きさにヘッドフォンを合わせられます。
画像はヘッドバンドを最大に伸ばした時です。
伸ばした際に隠れていた部分が出できた箇所のデザインがSpace Q45では変わりました。
Life Q35はスライダーを伸ばすと画像のように反対側がみえるデザイン。
Space Q45はスライダーを伸ばしても画像のように反対側はみえないデザインです。
アーム
Life Q35(ブラック)のアームは画像のように付いています。ヘッドフォン装着時にはアームは動きます。
Space Q45は、ハウジングから直接アームが出ているデザインとなっています。また、繋いでいるヒンジ部分はハウジングで使用されているアルミニウム合金と同じ素材なので、まとまりのいいデザインとなっています。
コンパクトにたためる
Life Q35、Space Q45ともに持ち運びでもコンパクトにたためます。
比較しているのはAirPods Proのケースです。
製品仕様
Life Q35、Space Q45の製品仕様で赤色の箇所が変わった仕様です。
(製品仕様) Life Q35
重さ | 約270g |
再生可能時間 | ・最大60時間 (通常再生時) ・最大40時間 (ノイズキャンセリングモード使用時) ・-------- ・最大38時間 (LDAC使用かつノイズキャンセリングモード使用時) |
ドライバー | 40mm×2 |
充電時間 | 約2時間 |
充電端子 | USB Type-C |
Bluetooth規格 | Bluetooth5.0 (Bluetooth動作範囲15m) |
Bluetoothプロファイル | AVRCP、A2DP、HFP、HSP |
対応コーデック | SBC / AAC / LDAC |
周波数応答 | ・20Hz-20KHz (Bluetooth接続時) ・20Hz-40KHz (LDAC) 990kbps音源かつBluetooth接続時) ・ 16Hz-40KHz (AUXケーブル接続時) |
製品型番 | A3027032 (ネイビー) A3027052 (ピンク) A3027012 (ブラック) |
(製品仕様) Space Q45
重さ | 約295g |
再生可能時間 | ・最大65時間 (通常再生時) ・最大50時間 (ノイズキャンセリングモード使用時) ・最大45時間 (LDAC使用時) ・最大37時間 (LDAC使用かつノイズキャンセリングモード使用時) |
ドライバー | 40mm×2 |
充電時間 | 約2時間 |
充電端子 | USB Type-C |
Bluetooth規格 | Bluetooth 5.3 (Bluetooth動作範囲15m) |
Bluetoothプロファイル | AVRCP、A2DP、HFP、-- |
対応コーデック | SBC / AAC / LDAC |
周波数応答 | ・20Hz-20KHz (Bluetooth接続時) ・20Hz-40KHz (LDAC) 990kbps音源かつBluetooth接続時) ・20Hz-20KHz (AUXケーブル接続時) |
製品型番 | A3040031 (ネイビー) A3040021 (ホワイト) A3040011 (ブラック) |
実際に購入した2点の重さを測ってみましたが、製品仕様に明記されていた重さと多少の誤差がありました。
購入したLife Q35、Space Q45の重さの差は33g。
約、卵1/2個分程度Space Q45は重くなっています。
製品のポイントの比較
Life Q35、Space Q45の同じポイントを実際に使用し比較してみました。
Life Q35 | Space Q45 |
ウルトラノイズキャンセリング | ウルトラノイズキャンセリング 強度を自動調節 |
ハイレゾ再生 | ハイレゾ再生×二層振動板ドライバー |
アプリで手軽なカスタマイズ | アプリで手軽なカスタマイズ |
ハンズフリー通話 | スムーズな通話 |
快適なフィット感 | 快適なフィット感 |
ウルトラノイズキャンセリング
どちらもウルトラノイズキャンセリング機能が搭載され静かな環境の中での音楽を楽しめます。
<ポイント>
・交通機関モード:乗り物のエンジン音や走行音など、低周波ノイズを最小限に抑えます。
・屋内モード:周囲の会話など中周波ノイズを低減します。
・屋外モード:街中の環境音などのノイズを低減します。
Anker Soundcore Life Q35製品のポイントより
また、Space Q45は周囲の騒音レベルに応じてノイズキャンセリングの強さを自動で調節してくれるという、モードの切り替えをしなくても済む機能が搭載されています。
比較
どちらの製品も、装着すると瞬時に自分だけの空間に入ったように感じるが、Space Q45の方が若干、ノイズキャンセリングが強く感じる。両製品すべての音がなくなるまでとはいかないが、外部音はかなり遠くから聞こえるような音で、両製品とも最小限に抑えられていると感じる。
屋内で聴けば十分以上に音楽を楽しむことができる。
屋外では、車やバイクのエンジン音、走行音の交通機関の騒音に関して、歩いている横を車が走行しても遠くで走っているかのような走行音である。逆にまったく聞こえない状態では屋外では危険では?とも感じるので、この程度の音は聞こえた方がよいと個人的には思う。
Life Q35を装着しショッピングセンター内、ファーストフード店、商店街を歩いたり食べたりとしてみたが、モードの切り替えをした場合、しなかった場合の音楽の聴き方に大きな差は感じなかった。
Space Q45は自動で調節してくれる機能が搭載されているが、手動と自動でためしてみたが実際聴き方ではよくわからなかった。
それほど、同製品に搭載されているウルトラノイズキャンセリング機能自体が素晴らしいということではないだろうか。
ハイレゾ再生
ハイレゾ音源を聞くためにはハイレゾ対応機が必要となります。
Life Q35、Space Q45ともに高音質コーデックLDAC (エルダック)機能が搭載されているので、ワイヤレス接続でもハイレゾ音源の再生が可能です。
LDAC (エルダック)とは?
参考資料元:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』LDACより
<ハイレゾとは?>
ハイレゾリューションオーディオ (High-Resolution Audio) のこと。
ハイレゾ音源は、CDよりも原音に近い波形が再現でき、CDを超える高解像度な音質を聴くことができます。
※iPhone・iPadなどのiOS端末はLDAC非対応。また、android端末でもメーカによっては非対応のため対応コーデックを確認してください。
比較
Life Q35、Space Q45ともに二層振動板ドライバー搭載だがSpace Q45の方が音質はいい。
Life Q35は混じり気のないクリアな高音は満足。低音は少しボワッとして聴こえる感じが時々あるが、全体的な音としたら満足でき、パワフルな音楽は十分に楽しめる。
クリアな高音は両製品ともに申し分ないが、低音はLife Q35では少しボワッと聴こえる時があるのに対して、Space Q45ではそれがいない。言い過ぎかもしれないがSpace Q45はヘッドフォンで聞いているとよりは、ダイナミックな音楽を音楽ホールで聴いているくらい迫力を感じる。
Space Q45をだいぶ良くは伝えたが、一番最初に音楽を聴いたのはLife Q35だが、この時すでに音質に感動はしたので、Life Q35でもたびたび言うが十分に満足できるレベルである。
Soundcoreアプリでカスタマイズ
Soundcoreアプリをダウンロードし自分好みの設定が可能です。
※iOSとAndroidの両方のデバイスで利用できます。
Life Q35
Life Q35ではモード設定、イコライザー、睡眠モードの各設定ができます。
ホーム画面
イコライザー選択画面
Space Q45
Space Q45では、モード設定、モードの手動切り替え、音量制限、ボタン操作、サウンドエフェクトの設定ができます。
ホーム画面
サウンドエフェクト選択画面
プリセット
Life Q35、Space Q45ともにプリセット画面の中から自分好みの音質で聴くことが可能。デフォルト含め20個以上のイコライザーがあり、自分好みの音質で聴くことが可能です。同じ曲でもイコライザーによって曲の雰囲気が変わるので、新たな曲の発見も感じたりと色々楽しめます。
プリセット画面
HearID
Space Q45ではHearID機能が搭載されており、複数の周波数帯で個人の聴覚感度をマッピングし、その結果をもとに自動調節されパーソナライズされたイコライザー設定を作成してくれます。
<パーソナライズとは?>
全ての人が同じ手状態ではなく、耳の聴こえ方もひとり一人違うので、その人に合った一番最適な状態で提供すること。
HearIDサウンド画面
聴覚診断画面
ハンズフリー通話&スムーズな通話
Life Q35、Space Q45ともにハンズフリー通話可能。
比較
Space Q45はAIノイズリダクション機能が搭載されており、マイクが周囲の雑音を除去し、相手に自分の声を大きくクリアに伝えます。
<AIノイズリダクションとは?>
強力にノイズを除去できる機能です。
電話をかける時はいつも通りにスマホからかければ通話でき、着信時もヘッドフォンのボタン一つ押せば通話が可能。
ヘッドフォンで両耳を抑えているため通話時はこもった感じは当然だが、肝心の通話は、ノイズキャンセリング機能効果がありLife Q35、Space Q45ともに相手の声はしっかりと聴こえる。また両製品の聞こえ方に差は感じない。
電話の相手側も、『聞こえにくい』『こもったように聞こえる』などはなく、いつも通りの電話の声とのことで問題ない。
おまけでついているような機能のハンズフリー通話で、ここまでクリアに聞こえれば十分といえる。
快適なフィット感
形状記憶イヤーカップとヘッドバンド、また頭や耳のあたる部分は低反発クッションを使用しているため長時間使用していても快適に使用できる。
比較
Life Q35、Space Q45ともに7時間付けたまま、食事やトイレ、掃除機をかけたり、食事の用意、その他日常的な動きをしてみました。
Life Q35、Space Q45ともに装着時ズレたり耳が痛くなったりしたことはしなかった。
大きく頭を動かしても、しっかりと装着していたのはSpace Q45である。これはLife Q35よりイヤーパットが一回り以上大きく耳全体をしっかりと覆っているからではないかと思う。
しかし頭にかかる重さでは、Life Q35は長時間頭に載せていても問題はなかったのに対し、Space Q45は途中多少のストレスを感じた。これはやはり、Life Q35より約30g重いことで頭にかかる負担に違いがあると感じる。
メリット・デメリット
メリット
Ankerではカスタマーサービスがあり、急に困った、確認したいことなどがあればチャットや電話で直ぐに問い合わせができることです。メールでの問い合わせで返信を待つことや後日の返答などでじれったいと感じることがなく、これは大変助かります。
デメリット
両製品とも同じデメリットはあります。
ボリュームを上げればそれなりに音漏れをします。しかし、これに関しては差ほど重要な点とは考えてはいません。使う場所で音量を加減すればそれほど大きな問題ではないと思えます。
ただ、これは使い方次第なのであくまでも個人的な意見となります。
どちらがいいか迷う?
どちらがいいのか迷うのであれば、どのようにして使うかで決めればいいのではないでしょうか。
例えば、通勤、通学、余暇の時間の外出時などでヘッドフォンをつけたまま移動するのであればSpace Q45よりも軽い方のLife Q35。
軽さを重視するならばLife Q35。
頭に付けているヘッドフォンをなるべく小振りにみせたいのであればLife Q35。
音質重視であればSpace Q45。
家の中や、合間合間で聴くのであればSpace Q45。
少しの差のノイズでも、できる限り低減したいのであればSpace Q45。
まとめ
Life Q35、Space Q45の製品仕様について画像とともに説明しました。
また、同じ仕共通するポイントで、どれだけ違うのかを検証したことをお伝えしました。
Space Q45は前回モデルのLife Q35よりも音質がいい、若干だがノイズが低減している、HearID機能が追加された、イヤーパットの大きさが一回りは大きくなり、全体的な重さが卵の約1/2程度ほど重くなった。また、デザインもシンプルなデザインからアルミニウム合金を加えたことで更に高級感が感じられるデザインに変化したことをお伝えしました。
性能ではLife Q35も値段以上な製品ですが、本来の音質とノイズキャンセリングの性能を重視するのであればSpace Q45をお勧めします。
好きな曲を聴くことはストレス解消できる方法の一つでもあります。
また、疲れた気持ちや落ち込んだ気持ち、やる気を付ける時など、音楽はモチベーションを上げてくれます。
そんな音楽を最高の音で聴ける、Anker Soundcore Space Q45・Anker Soundcore Life Q35のご紹介でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。