タバコは百害あって一利なし、吸っていても一つも良いことなんかありゃしないと言われるほど有害な嗜好品です。
でも本当にそうでしょうか?
確かに体には悪いです。
吸えばどんどん頭がよくなる!どんどんきれいになる!なんてことはありません。
昔ご老人のボケ防止になると聞いたことはありますが。
タバコは人生の楽しみの一つです。
起床時の目覚めのコーヒーと共の一服。
お腹いっぱい食べた後の食後の一服。
お酒を飲みながら楽しい気分の一服。
そして仕事をやり遂げた後の一服など、1本吸うと「はー💭」と心地よい気分にさせてくれて、次の行動へのモチベーションを上げてくれる。そんないいところがタバコにはあるのです。
しかし!
そんな心地よい気分でモチベーションもあげてくれるのに、多くの喫煙者は「禁煙しようかな・・」と考えることがあるのです。
「この1本吸ったらタバコやめる!」「最後の一箱吸い終わったらタバコやめる!」「月曜日からタバコやめる!」など禁煙宣言しても翌日には、へたしたら数時間後には舌の根も乾かないうちにタバコを吸いだすのです。
この同じ行動を喫煙者は何度も繰り返し、禁煙したいと思ってもなかなかできないのが現状です。
何を隠そう筆者もこのうちの一人でした。
コーヒー飲みながらタバコを吸ううれしさ。20代の若い頃はタバコを吸っている自分がカッコいいと思っている。そのうちシブさに憧れ【HOPE】など女性ながらに吸っていました。
30代で妊娠することになりましたがつわりでタバコの臭いが受け付けず、ちょうど吸えなくなったので禁煙に苦しまれることはなかったのです。母乳もあげなくなり仕事を復帰するようになるとまたタバコ復活です。
出産3回なのでその繰り返しでした。
しかしタバコが好きだった筆者ですが、一番下の子が2歳くらいのとき本気で止める決意をしました。
理由は『吸う場所を探すことが疲れた』
吸う楽しみより吸う場所を探すことに、日々四苦八苦している自分がいたんです。
タバコ 辞めたいのに吸ってしまう いつまでも禁煙できない理由と対策方法4つ
タバコは興味本位で2~3本吸うとやめることが難しくなってくると言われますが、中には1本吸って「こういうものか」と確認するだけ、めまいが酷くて気持ち悪くてもう2度と吸わない、なんて人もいます。
タバコを吸いだす年齢としては早ければ中学生、遅くて35歳以上で、最も多い年齢が15~19歳とのことです。
吸いだす年齢が若ければ若いほど中高年となると喫煙歴も長くなり、なかなか禁煙できない状況となってきます。
まずはタバコの有害を知っておく必要があります。
タバコの三大毒物
タバコは4000種類の化学物質が含まれており、そのうち200種類は有害物質といわれています。
その有害物質の中で三大有害物質といわれているのがニコチン、タール、一酸化炭素です。
ニコチン
ニコチンは毒物に指定されている化学物質です。そして強い依存性があります。
タバコの箱に記載されていますが、タバコ1本に0.3~2.0mg程度の量が含まれおり、火を付け煙を吸うことで肺に入り、血液中に吸収されたニコチンは体中に広がります。
体中に広がったニコチンは脳の中枢神経へ10~20秒で到着します。この中枢神経にあるアセチルコリン受容体にニコチンが結合すると「報酬系」といわれる神経伝達物質【ドーパミン】を放出するのです。
ドーパミンとは一言でいうと【脳に快感を与える】物質です。
そして得られた快感を記憶する作用もあるのです。
例えば、食後にコーヒーを飲みながらタバコを吸ったことで得られた心地よい気持ちを記憶する。また食事をした時、あの時の心地よい気持ちになりたくて食後はタバコを吸いたくなる。
脳が快感を得たいために吸っているということですね。
タール
タールはタバコの煙に含まれる粒子状成分で通称【ヤニ】といわれています。吸った後のフィルターが少し茶色くなったり、歯の間に茶色の色素が沈着するのがまさにこのヤニなんです。
ベンツピレン、芳香族アミン類、ニトロソアミンなど発がん性物質を含む約70種類の有害物質や発がん性物質がタールには含まれています。
タバコ1本に含まれるタールの量は微量ですが、仮に1日1箱、20本吸うと1年で肺に溜まるタールの量はコップ1/2~1杯分溜まります。そして厄介にもタールは体から排出されずに溜まっていってしまうのです。
タバコを吸っている人の体からでる独特な臭いはこのせいなのでしょうか。
一酸化炭素
一酸化炭素はタバコの葉が不完全燃焼することで煙と一緒に肺に吸い込まれます。
通常、血液中のヘモグロビンは酸素と結合して全身に酸素を運びます。しかしタバコを吸うと煙に含まれる一酸化炭素が酸素とヘモグロビンが結合する前に、ヘモグロビンと結合してしまいます。すると全身に酸素が運ばれる量が減り、体内が酸欠状態となってしまうのです。
体内が酸欠状態になると動機や息切れが起こり、ゆくゆくは心肺機能の低下に繋がります。
タバコを吸う人は階段を上っただけで息切れするのはこういうことなんですね。
三大毒物以外にもタバコは有害な物質はたくさんあります。
肺がんのもとと昔からいわれているにも関わらず吸う行為はやめられない。
実際、吸っている自分が元気なので、病気になるかもしれない可能性だけでは、タバコはなかなかやめられないものです。
筆者は禁煙すると、コーヒーを飲みながらタバコを吸ってリラックスしている自分を想像してしまい、我慢できずにまたタバコを吸いだしてしまうんです。
これが先に述べた、得られた快感を記憶するニコチンの作用なんですね。
タバコなぜやめたい?
たとえ最初は興味本位だったとしても、吸いたくて吸ってたタバコをなぜやめたくなるのでしょうか。
やめたい理由は人それぞれあると思いますが、大きな理由としてはこのような理由ではないでしょうか。
●健康のため
●家族への配慮
●タバコの価格が高い
●吸う場所がなくなった
●タバコ臭が気になる
※並びは順位ではない
健康のため
中高年になってくると自分の健康が気になり出します。肺がんや心筋梗塞は喫煙は大きな原因となるので「やめようかな」と考えるのは当然の理由です。
家族への配慮
タバコを吸うことでフィルターを通して体内に入る主流煙は30~40%に対し、先端の部分からでる副流煙は主流煙より多い50~60%となるのです。家族と一緒に暮らし部屋の中でタバコを吸うのであれば、家族の健康まで害を及ぼします。1989年から『蛍族』と呼ばれるベランダでタバコを吸う人が多いですね。
以前マンションのベランダで吸っていたら隣のお宅にベランダのドアを『ビシャ』と閉めたことあり、それ以来ベランダで吸えなくなりました。
タバコの価格が高い
タバコの価格が高くなったのは下の表からみてわかるように一目瞭然です。
※価格の銘柄はセブンスター
1969年(昭和44年) | 100円 |
1975年(昭和50年) | 150円 |
1980年(昭和55年) | 180円 |
1983年(昭和58年) | 200円 |
1997年(平成9年) | 230円 |
1998年(平成10年) | 250円 |
2003年(平成15年) | 280円 |
2006年(平成18年) | 300円 |
2010年(平成22年) | 440円 |
2014年(平成26年) | 460円 |
2018年(平成30年) | 500円 |
2019年(平成31年・令和元年) | 510円 |
2020年(令和2年) | 560円 |
確かに高くなりましたが手の出ない金額までとはいかないため、値上がりでタバコをやめる理由1位にはならないです。1本をありがたく吸う、1本を2回に分けて吸うなどチマチマ吸っていれば1箱でも十分吸えます。
吸う場所がなくなった
吸う場所がなくなった原因としては、2020年4月から屋内全面禁煙化となりタバコを吸う人は肩身の狭い思いをしなければならない状況となりました。昔は駅のベンチ横に灰皿が置いてあって、その灰皿を囲むように吸っていたなんて時代もあったようで、今となっては考えられない光景です。
タバコ臭が気になる
タバコを吸っていると口からタバコの臭いがしたり、煙が衣服に付いたりとタバコ臭が気になります。若い年代では異性に対して気にする理由となりますが、ある程度の歳になった男性は気にしているのでしょうか。
タバコをやめたくなった理由
筆者がタバコをやめたくなった理由、それは吸う場所を探すのに疲れたのです。
タバコを吸っていることは子供には隠していたので家では吸えません。戸建てなのですが、ベランダや家の敷地内で周囲の目を気にしながら時々隠れるように吸っていました。
家で吸えないと車で人気のない所を探しタバコを吸いに行かなければなりません。
時にはファミレスまで行ってドリンクバーを注文し、お金を使ってまでタバコ1~2本吸うなんてこともあります。
こんなこと毎日やっているんです。
コーヒーを飲みながら至福の一服ができるのは、独身時代や子供がいない頃の過去のことなんです。
これから先ずっと吸える場所をさがしている自分を想像したら、もうタバコはやめようと思いました。
禁煙対策
禁煙すると吸っていた行為がなくなるのですから、気になるのは手持ち無沙汰と口さみしさです。
お金を掛けずに禁煙するのであれば、ただひたすら我慢するのみですが、口さみしさで何か対策をしないと禁煙は長続きしません。
対策するのにお金を掛けたくないのであれば低コストで済む飴やガム、多少のコストはかかりますが、ニコチンガムやニコチンパッチ、また実際に吸う手応えを感じられる電子タバコがあります。
もしこれでタバコやめれるのなら微々たる金額ではないでしょうか。
飴やガム
筆者も禁煙した時は飴を舐めガムを噛んでいました。しかし飴はいつも口の周りがベタベタして気持ち悪く、ガムはひたすら味のないガムを噛んでるだけなので、気持ちと顎が疲れてくるんです。なので長丁場の禁煙となると少し厳しい対策です。
しかし、よく考えてみて下さい。
子供に与えて喜ぶような飴やガムで禁煙ができるのならこんなに苦労はしないのです。
次の禁煙対策に期待します。
ニコチンガム
口さみしさも紛らしてくれるニコチンガムです。
ニコチンガムはガム1個に付きニコチンが2mg含有しています。
タバコが吸いたいと感じたらガム1個を約30~60分かけ、口腔粘膜へニコチンを吸収させニコチンによる離脱症状を和らげます。
1日、4~12個ほどから始めて、使用個数を増減し、1日の最大使用数24個を超えないよう使用します。1カ月タバコのない生活を目指し、その後は少しずつガムの使用個数を減らしながら3カ月を目安に使用数ゼロを目指すのです。そして禁煙成功となるのです。
ニコチネル パッチ
ニコチネルパッチは上腕や、お腹、腰に貼るタイプのニコチン入りの貼り薬です。
貼ることでニコチン分子が少しずつ皮膚に入り毛細血管に吸収され離脱症状を和らげます。
①ニコチネル パッチ20を6週間使用
(ニコチン含有量:35mg 24時間あたりの供給量14mg)
②ニコチネル パッチ10を2週間使用
(ニコチン含有量:17.5mg 24時間あたりの供給量7mg)
※いずれも体内に吸収される量は個人差あり
①②の2段階プログラムで禁煙成功を2カ月で目指します。
どちらも噛んだり体に貼ったりするだけで少量のニコチンが体内に入り、禁煙してもニコチン切れでタバコを吸いたい気持ちを和らげるそうです。
使用した人の口コミを読むと『吸いたい気持ちがなくなり、続けていたらタバコをやめることができました。』『吸いたい気持ちを自然と抑えることができ、続けていたら2カ月くらいでタバコを吸いたい気持ちがなくなりました。』
喫煙歴や性格、本人の意思なども大きく作用されますが、実際にニコチンガムやニコチンパッチでやめることができる人がいるのも確かなようです。
しかし、やはり吸うという感覚がないと「満足できない」人もいます。
そういう人のために実際にタバコを吸う感覚があるものがあります。
DR.VAPE (電子タバコ)
人気のある電子タバコで、吸ってる感がしっかりとあり、煙も実際にでるため満足感があるようです。
充電式なのでカートリッジを交換すれば何度でも吸え、その時の気分によって味や香りわ変えられるメリットがあります。
カートリッジは少し高いと感じるかと思いますが1本で500回吸引できます。
電子タバコはニコチン、タールが0なので吸っていることで落ち着くようであれば続けていても何の問題もありません。
本来のタバコを吸わないため体にはとても良いです。
禁煙外来
では最後、医療機関での禁煙外来はどうでしょうか。
実はこれで、筆者はやめることができたんです。
しかし禁煙外来の治療でやめれた、というには少し違います。
禁煙外来での治療
禁煙外来とはまさしく禁煙をしたい人のための専門外来で、総合病院や内科、呼吸器科、循環器科などで禁煙指導や禁煙補助薬による治療を行うところです。
禁煙治療の期間は12週(3ヶ月)5回が基本となります。
下の①~④をクリアすると35歳以上で保険適用となります。
①スクーリングテストを行いニコチン依存症と判定を受けること。
②ブリンクマン指数(喫煙指数)=(1日の喫煙本数)×(喫煙年数)で200以上となることです。
例えば下記の例を参考にして指数を出してみてください。
40歳の人が20歳から1日10本吸っています。
10×20=200となるのでOK
35歳の人が20歳から1日20本吸っています。
20×15=300となるのでOK。
③直ぐにタバコをやめたい意志がしっかりしていること。「やめようと思っているけどうしようかなと迷ってて・・とりあえずやってみようかなと思い来てみました。」などの曖昧な意志ではだめなんです。
④呼気中(吐き出す息)の一酸化炭素(co)濃度の測定をします。基準値は3ppm以下なのでこの数値以上で異常値となれば喫煙者と認められます。禁煙治療の説明を医師から受け、いつから禁煙を開始するかを決め【禁煙宣言書】に署名します。
禁煙開始から2週間分の禁煙補助薬を処方されます。飲み薬を飲みながら最初の1週間はタバコを吸いたければ吸ってもよく、2週間目からできるだけ禁煙を心がけるようにと医師から指導がありました。
筆者が飲んだ時の薬は厚手の台紙が2つ折りにされており、台紙を開くと説明と薬が組み込まれてます。当時の薬はブルー色で毒々しさが感じられ、最初飲む時は少しばかり緊張しました。
医師から「1週間は吸ってもいいですよ」と言われたので我慢はせず、吸いたいと感じたら吸っていました。
そして2日目、3日目、吸う本数が日ごとに減ってきたのですが、6日目ついにおかしい状況になったんです。
『タバコが吸いたいと思わないのです!』
タバコをやめれた理由
薬を飲みだして数日はタバコの本数は減りましたが吸いたい気持ちはありました。
6日目、タバコが全然吸いたいと思わなくなったんです。
おかしくないですか?
タバコをやめたくてもやめれない、あんなに吸いたかったの吸いたいと思わなくなった、なんなんだ?!と思いました。
そして、ふと思いました。薬で脳をコントロールされていると。
あの薬がタバコを吸いたいと思わないように脳をコントロールしているんです。
少しオーバーな言い方をしますが、タバコを吸いたいと思う人格を変えてしまったんです。
このまま薬を飲み続けていたら私の脳は壊れていくのではと怖くなりました。
けど薬はまだたくさん残っている、でも薬は飲みたくない・・どうすれば?
「薬を飲まないためにタバコをやめよう」
薬を飲まないためにタバコをやめれば薬を飲む必要がないんです。
タバコをやめれた理由はこれなんです。
いとも簡単にやめれました。
そして十年以上経った今もタバコは吸っていません。
コーヒーを飲む時もタバコを吸いたいと感じません。
まとめ
タバコを辞めたいのに辞められない理由と、タバコを辞める対策方法4つをお伝えしました。
気持ちはやめたいのに吸ってしまうのは、ニコチンを吸うことで放出されるドーパミンで心地よくなれる自分がいる。
脳が心地よくなれる自分を記憶して、『吸え』と支配しているからやめられないんです
タバコを吸うのも吸わないのも、脳の支配に勝てる強い気持ちが必要です。
筆者の場合、薬を飲む恐怖が脳の支配に勝てたんです。
吸ってしまうことを止めるには、脳に勝てる強い意志が必要です。
自分の健康を害してまでも吸ってしまうタバコを辞めるのは簡単なことではありません。
ならば人のためにやめてみては。
大切な相手のため。
大切なこどものため。
大切な親のため。
自分の寿命をタバコであえて短くすることはせず、大切な人と過ごせる時間を少しでも長くする。
自分のためならできないことも、大切な人のためなら禁煙できるかも知れません。
明日からでも『禁煙』始めてみませんか?
禁煙7日前から行う、禁煙のコツを教えます!
引用元:厚生労働省(eヘルスネット)より