2023年7月26日『Soundcore Liberty 4 NC』発売。
Soundcore Liberty 4が2022年10月27日に発売されてから、約9カ月経ってからのLiberty 4のシリーズとして登場した。
Liberty 4 NCは、超高性能のノイズキャンセリングのようだ。
そして価格では、Liberty 4よりも抑えられている。
値上げばかりの今のご時世、価格が抑えられての発売とは非常に有難いと感じるが、Liberty 4よりも機能と性能を落として価格を抑えたとあってはAnkerファンは遠のいてしまうであろう。
Liberty 4 NCは、Liberty 4よりも機能と性能を落とすことなく期待に応えてくれたイヤホンなのか。
そして、超高性能と誇るノイズキャンセリングとはどれほどの機能なのか。
7月7日の予約販売、500台が瞬く間に完売した『Soundcore Liberty 4 NC』を詳しくお伝えします。
Soundcore Liberty 4 NC
カラー5色
カラーは、ピンク、ネイビー、ホワイト、ライトブルー、ブラックの全部で5色。
今回は『ホワイト』を購入。
実物を見た時は、「カッコいい!」と思わず口にしたほど、実物はカッコいいです。
化粧箱
まずは製品の入っている化粧箱からご覧ください。
幅(10.7cm)× 奥行(5.4cm)× 高さ(10.1cm)
※素人測りのため多少の誤差あり
しっかりとした厚紙。
化粧箱の色はマットなブラック。
側面には今回の目玉と言える8項目が記載されている。
パッケージ内容
パッケージ内容は化粧箱を含め全部で8点。
① | 化粧箱 |
② | 充電ケース |
③ | イヤホン本体 |
④ | イヤーチップ(4種類) |
⑤ | USB-C & USB-A ケーブル |
⑥ | クイックスタートガイド |
⑦ | 安全マニュアル |
⑧ | 製品保証 カスタマーサポート |
製品仕様
サイズ | 約5.7 x 5.7 x 3.0cm |
重さ | 約60g (充電ケース含む) / 約5g (イヤホン本体 片耳) |
防水規格 | IPX4 |
Bluetooth規格 | Bluetooth 5.3 |
対応コーデック | SBC / AAC / LDAC |
再生可能時間 | ・通常モード:最大10時間 (イヤホン本体のみ) ・イヤホン本体+充電ケースの再生時間:50時間 |
充電時間 | 10分の充電時間で4時間の再生が可能 |
充電端子 | USB Type-C / ワイヤレス充電 |
製品型番 | A3947N51 (ピンク) /A3947N31 (ネイビー) A3947N21 (ホワイト) / A3947N61 (ライトブルー) / A3947N11 (ブラック) |
注意事項 | LDACは、iPhone・iPadなどのiOS端末はLDAC非対応です。 |
充電ケース
化粧箱のふたを開けると充電ケースの口にテープが貼られている。
まだ誰もイヤホンを取り出していない状態の姿です。
このテープを剥がし、いよいよイヤホン『Liberty 4 NC』を拝見したいと思います。
充電ケースはマット調のホワイト。
他の色と混じりのない落ち着いたホワイトです。
触った感じはさらさらとしている。
中央の『d’』マークは銀の箔押しのデザイン。
鏡のように光を反射するので、充電ケースにも高級感が感じられるます。
ケース大きさは、約5.7 x 5.7 x 3.0cm。
しっかり手で握れる大きさです。
充電Type-C は底の中央に付いています。
充電ボタンを押すとこの形で開きます。
そして充電ケースのボタンが開くとおしゃれにも3か所のLEDランプが点灯します。
このボタン、ただケースを開けるだけでのものではありません。
『3-in-1多機能ボタン』と言われ、下記3つの機能がこのボタンひとつ押すだけで可能なのです。
・充電ケースを開く
・Bluetoothのペアリング
・イヤホンの接続リセット
Anker Soundcore Liberty 4 NC 操作方法
イヤホン
ホワイトのイヤホンは、サイドがシルバー色となっているデザイン。
そして両イヤホンには『d’』と『sound’core』のデザインがしっかりと入っています。
イヤホンにも高級感が感じられ、かなりいい感じです。
操作はタッチコントロール式で、赤まる箇所をタップし、操作が認識出来たら『ピッ』と音がします。
左右ともに押す回数から一通りの操作が出来ます。
再生/一時停止 |
次へ |
戻る |
着信応答 |
通話終了 |
着信拒否 |
モード切替(NC/外音取り込み) |
1つのイヤホンの重量は、軽すぎず重すぎずの5g。
しっかり耳にフィットし、実際に長時間耳に入れていても痛くならなかった。また、激しい運動ではない限り耳から落ちることもなかった。
イヤホンの左右がわかるようにⓁ、Ⓡがステック内側にデザインされている。
しかし、これを見て左右の確認をするには少し難を感じる小ささである。
ヘッドホンとは違い、充電ケースから外したら直ぐ耳に装着すればいいので、それほど大きな問題ではないと個人的には思う。
付属のイヤーチップは一見見ると、どこにあるのかわかりにくいが、底箱のフィルムを剥がすと埋め込まれている。
サイズは、XS、S、M、 L、の全部で4種類。
Mはイヤホンに装着済みになっている。
マグネット式
イヤホンと充電ケースはマグネットでしっかりとくっつくようになっている。※画像の赤まる参照。
イヤホンをケースから外す際には、しっかり指でイヤホンを摘ままないと取れないほどである。
充電ケースにイヤホンを戻す際は簡単です。
イヤホンを充電ケースのマグネット付近に近づけるだけで「カシャ」と素早く所定の場所に戻ってくれるので、ストレスなくイヤホンを収納することができる。
因みに左右逆に戻した場合マグネットの部分はくっつくが、イヤホンが浮いた状態となりケースの蓋は閉まらない。
音質
ノイズキャンセリング機能も気になるところですが、やはり音質は重要です。
結論から先に伝えると『購入して良かった』の音質のイヤホンといえます。
ドンシャリ傾向の音質なので低音と高音が強調されますが、特に低音はパワーを感じます。音質はぼやける感じなくズンズンと脳に響き渡る重低音。
高音は濁りのないクリアな音質で、音が跳ねるようなメリハリがあり、また音質に伸びもあるため聞き心地が非常にいい。
ボーカルは影が薄くなりやすいが、奥の方にいる感じはなく、しっかりと低音と高温の間に入り全体的にバランスのいい仕上がりになっている。
曲の中の楽器音もそれぞれしっかりと音が出ている。
もちろんイヤホンの音質には上には上があるため、Liberty 4の方が音質がいいと多くの方が評価しているのも確かですが、Liberty 4は二つのダイナミックドライバーを搭載しているので、音質が上なのは当然と言えば当然です。
そもそもLiberty 4 NCは『ノイズキャンセリング機能にこだわりたい方』を強く重視しているイヤホンである。しかし、だからと言って音質が二の次にはなっていない。この価格でこれだけの音質を聴けるLiberty 4 NCは、十分納得できるイヤホンと言えるのではないだろうか。
そして、デフォルトの音質から自分好みの音質にイコライザ機能で調整することができるのも、この製品の魅力である。
目玉とされる8項目
化粧箱側面に記載されている8項目とはどのような機能なのか。
新技術ウルトラノイズキャンセリング 3.0
Liberty 4 NCは『Anker史上最高レベルのノイズキャンセリング機能』
勿論それは口先だけのものではなく、世界トップレベルの認証機関SGSが認めているほどの、超高性能ノイズキャンセリング機能である。
<SGSとは?>
スイス・ジュネーヴに本拠を置き、検査、検証、試験、および認証を行う企業として世界最大の規模を持つ。
以前、AirPods Pro第一世代を初めて耳に付けた時、瞬時に周囲のノイズから解放されたのを未だ記憶に残っている。レベルが同様としても価格は1/2以下。Ankerがどれほど凄いかがわかる。
高感度センサー、大口径ドライバー、ノイズ遮断構造、そして遮音性を高めたチャンバーの搭載により、これほどのノイズキャンセリングを機能をつくり出すことができたらしい。
そしてLiberty 4 NCでは、新機能として耳の形を計測するHearIDが追加され、ひとりひとりにパーソナライズされたノイズキャンセリングを提供できるようになったことも大きい。
ワイヤレスでハイレゾ音源再生
高音質コーデックLDAC (エルダック)機能が搭載されているので、ワイヤレス接続でもハイレゾ音源の再生が可能です。
<ハイレゾとは?>
ハイレゾリューションオーディオ (High-Resolution Audio) のこと。
ハイレゾ音源は、CDよりも原音に近い波形が再現でき、CDを超える高解像度な音質を聴くことができます。
※iPhone・iPadなどのiOS端末はLDAC非対応。
また、android端末でもメーカによっては非対応のため対応コーデックを確認してください。
LDACで音楽を聴いたら感動レベルの音質。
まさに臨場感あふれるパワフルな音楽を聴くことができる。
再度の評価になるが、1万円台前半のイヤホンでこの音質を聴けるのは、Ankerだからできるのではないだろうか。
最大50時間の超長時間再生
ノイズキャンセリングモードで聴いた場合、連続再生時間が最大8時間とは驚くほどの時間である。
一般的な完全ワイヤレスイヤホンの連続再生時間は、3~5時間。比べるわけではないがAirPods Proでも5時間未満である。
そして、完全ワイヤレスイヤホンはバッテリーが切れたら使えなくなるため、一度の充電で長い時間再生できることは非常にコスパがいいと言える。
Liberty 4と比べてみると、充電ケースがかなり進化したようだ。
Soundcore Liberty 4 NC | Soundcore Liberty 4 |
通常再生時:10時間 / 50時間 ANC再生時:8時間 / 40時間 充電時間:10分で4時間再生可能 | 通常再生時:9時間 / 28時間 ANC再生時:7時間 / 24時間 充電時間:15分で3時間再生可能 |
引用元:Anker Japanより
3Dオーディオ
アプリ内の設定で『3Dオーディオ』の機能が利用可能である。
3Dオーディオ機能をオンにすることで、音質もよりクリアになり、音楽が耳いっぱいに広がる感じを体験できる。
マルチポイント接続
2台の機器と同時に接続出来るマルチポイント機能。
ペアリング操作をやり直す必要がなく、これはかなり便利な機能です。
そして充電ケースを開ければ、ほんの数秒で接続してくれます。
クリアな音声通話
6つのマイクを使用。
周囲のノイズを除去するAIノイズリダクション機能搭載。
周囲のノイズを除去する機能のレベルがすごい。
音の大きさが70デシベルを超えると人は「うるさい」と感じるそうです。
実は試してみました。
下の画像で80dB以上であるゲームセンター店内(混雑時)にいる相手と試しに電話してみたのですが、店内の騒音はこちらには聞こえませんでした。
ゲームセンター店内にいる電話相手は周囲の騒音はありますが、こちらの声の聞こえ方に問題はないとのことです。
両者がLiberty 4 NCを使用して電話をしていれば、かなりうるさい場所にいても会話はスムーズに出来るということになる。
高機能アプリ対応
専用アプリ『Soundcore』を無料でダウンロードすることができる。
※iPhone、android対応
アプリから様ざまな設定が出来る。
・ノイズキャンセリングモードなどの設定
・サウンドエフェクト
・音量制限
・タッチ操作をカスタマイズ
ノイズキャンセリングモードでは更に自動、手動、交通機関のモードを選べる。
サウンドエフェクトでは聴きたい音質の設定が出来ます。
3Dオーディオのオンオフ。HearlDサウンド、プリセット、カスタムEQの3つの中から選択。
HearlDサウンドでは耳の形を計測し、自分に合った最適なイコライザーを作成してくれます。
人は左右均等ではなく耳も左右の聴こえ方に違いがある。HearlD機能で測定することで両耳で均等な音楽が楽しめる。
プリセットはデフォルトを含める22個から選べる。
カスタムEQで自分好みの音質に調整することで聴くのも、音楽を聴くのが楽しくなる。
しかしアプリ内容はこれだけではない。
アプリトップ画面の右上にある設定マークをタップすると更に設定機能がある。
各種の設定や操作方法を確認することが出来る。
自動再生/停止 | (オン・オフ) |
ゲームモード | (オン・オフ) |
音漏れ検知 | (オン・オフ) |
音声ガイダンス | タッチ音、装着検知音 (オン・オフ) |
サウンドモード | LDAC有効にする |
マルチポイント接続 | (オン・オフ) |
装着テスト | 最適なサイズのイヤーチップをテストしてくれる |
自動電源オフ | 10分、20分、30分、60分、電源を切らない、 5つから選択できる |
イヤホンを探す | イヤホンを探す機能 |
ファームウェアを更新する | ファームウェアを更新してくれる |
ヘルプ&フィードバック | 取扱説明書や装着方法や操作方法を動画で確認できる |
クイックスタートガイド | 付属されている紙媒体のガイドブックを見ることができる |
『イヤホンを探す』機能は大変便利である。
落とした方の(L)か(R)を選択すれば、落ちているイヤホンから音が鳴る機能である。
音は大音量ではないが、鳴らないよりは天と地ほど差が出ることは確かだ。
そしてこの『Soundcore』アプリ。
使うとわかるが、本当に高機能アプリと言える。
IPX4の防水規格
突然の雨や水濡れでも安心して利用できるIPX4の防水規格に対応とているとのこと。
IPX4は多くの製品が『生活防水』程度となっている。
最近多いゲリラ豪雨でも大丈夫なのだろうか。
精密機械なので出来るだけ水濡れにしない方が無難と言えます。
11mmダイナミックドライバー
8項目には入ってませんが、Liberty 4 NCで使われている大口径ドライバーにも注目したい。
Liberty 4では、9.2mmと6mmのダイナミックドライバーを使用している。細かなサウンドも明瞭に聞こえる繊細でリッチな音質が楽しめるようです。
Liberty 4 NCでのドライバーは1枚。
しかし11mmというダイナミックドライバーを使用している。
ドライバーは10mm超えれば大口径と言えるため、11mmは十分な大きさのドライバーと言える。
大きいと何がいいのか。
低音に強いと言うことです。なぜなら口径が大きいほど少しの動きでたくさんの空気を動かすことができるからです。
勿論大きければいいと言うわけではない。大きすぎるドライバーは耳に納まりにくくなるデメリットもある。
なので、この『11mm』というドライバーでのイヤホンは、絶妙な大きさに設計されていると思います。
まとめ
今回、Liberty 4 NCの機能についてまとめてみました。
満足ある音質に『Anker史上最高を誇るノイズキャンセリング機能』『最大50時間の超長時間再生』『新機能のHearIDの追加』が付いたんです。
Liberty 4 NCは間違いなく機能と性能は落とすことなく、音楽を聴くのに必要な機能を揃えて登場した、最高なイヤホンと言えるのではないでしょうか。
これから新たにイヤホンを購入するのなら、買って良かったと思えるイヤホンに間違いありません。
好きな音楽をいい音質で聴くことは、ストレス解消とモチベーションがアップしますよね、
それではまた次のレビューで。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。